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ShopifyとBASEを比較!無料カートの罠と資産の城づくり

ShopifyとBASEを比較!無料カートの罠と資産の城づくり

かぎねこWebのディレクター、きょうへいです。

ネットショップを始めようとして、とりあえず無料のBASEで済ませようと考えている経営者の方へ。

あるいは、すでにBASEで月商10〜20万円ほどまで売上を伸ばしている方へ。

こんなお悩みはありませんか?

  • とりあえず無料のBASEで始めるべきか、最初からShopifyにすべきか分からない
  • BASEで月商10〜20万円ほど出ているが、手数料や機能の限界を感じ始めた
  • 比較サイトのスペック表を読んでも、うちの規模ではどちらが適切か判断できない

結論から言います。

無料カートは開店には向いていますが、全国展開を見据えるならShopifyへの投資を検討する価値があります。

ただしまだEC自体を始めるべきか迷っている段階の方は、先にECサイト立ち上げに必要なことを読んでみてください。

立ち上げのタイミングと、本記事のカート選びは別の話だからです。

ここからはカタログのような機能比較ではなく、現役ECオーナー目線でShopifyとBASE比較の本質をお伝えします。

ぜひ最後までお付き合いください^ ^

1.無料カートから始める落とし穴

ShopifyとBASEを比較する前に、押さえておきたい落とし穴があります。

それは、無料カートの「安さ」だけで選んでしまうことです。

ここではBASEのデメリットを機能表で並べるのではなく、経営者が実際に踏みやすい判断ミスを整理します。

手数料の安さだけで選ぶと失敗する

BASEの決済手数料が売上とともに重くなるイメージ

無料カートの最大の魅力は、初期費用がかからないことです。

月額0円、開店コストが低い。ここまで聞くと「まずはBASEで」と感じるのは自然です。

ただ、経営者が見るべきは初期費用だけではありません。

売上が乗ってきたとき、決済手数料振込手数料がどれだけ利益を食うか、ここが本番です。

BASEの手数料は一見安く見えますが、決済の組み合わせによって想定より重くなることがあります。

【実録コラム】私が感じた手数料の壁

私はもともとBASEショップで古着屋のECを立ち上げ、約4年ほどBASEで運用していました。

Instagramのフォロワーやリピーターが少しずつ増え売上も伸びてきた頃、BASEの手数料の重さに気づき始めました。

決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%という数字は、売上が上がるほど静かに利益を食っていきます。

さらにそのタイミングで、Pay ID経由の注文は1件あたり「決済手数料3.6%+40円+サービス利用料5.9%」になるという連絡メールが来ました。

この数字は見せ方を工夫していますが、売値によってはメルカリの10%をも超える手数料です。

比較サイトの「安そう」な表だけで選ぶと、こういうところで首が絞まります。

安さで選んだカートが、気づいたときには利益の負債になっているというパターンには注意する必要があります。

※料金はプランや時期により変わる場合があります。

カスタマイズの限界が売上の壁になる

テンプレートのままでは売上が頭打ちになるネットショップのイメージ

無料カートは開店のハードルが低い反面、売上の伸ばし方に限界が出やすいです。

たとえば、販促の打ち出し方です。

セールの見せ方、まとめ売り、リピーター向けの導線など。

こうした施策を細かく調整したくなるのは、月商が10〜20万円に乗ってくるあたりからです。

またデザインについても、無料カートでブランドの一貫性や独自の販売導線まで作り込もうとすると、カスタマイズの壁にぶつかります。

売上を伸ばすための施策が、カート側の制約で止まってしまう。

これが無料カートのもう一つの落とし穴です。

2.BASEとShopifyの違い

ではここからは、BASEとShopifyの比較です。

結論から言うと、BASEとShopifyの違いは機能の数ではありません。

経営者が見るべきポイントは、主に2つです。

1つは、売上が伸びたときに手数料で差が出るお金の残り方

もう1つは、施策やデザインをどこまで伸ばせるかという伸びしろです。

12万円超で手元に残るのはShopify

月商と手数料の損益分岐を示すグラフイメージ

もちろんShopifyも月額料金や決済手数料がかかりますが、見るべきは手数料の構造の違いです。

BASEは月額0円ですが、売れるたびにおよそ6.6%が売上に連動して引かれます。

一方Shopify(ベーシックプラン)は、年払いで月額3,650円、そして決済手数料は国内カードで3.55%です。

月額はかかりますが、売上連動の料率はBASEより約3%低くなります。

つまり売上が小さいうちは月額0円のBASEが有利ですが、売上が伸びるほど料率差が効いてきます。

手数料を月商ごとに並べると、分岐点が見えてきます。

月商BASE(約6.6%+40円/件)Shopify(月3,650円+3.55%)手元に多く残るのは
10万円約6,600円約7,200円BASE
12万円約7,920円約7,910円ほぼ互角
20万円約13,200円約10,750円Shopify
30万円約19,800円約14,300円Shopify
50万円約33,000円約21,400円Shopify
100万円約66,000円約39,150円Shopify

分岐点は、月商およそ12万円。

これを超えると、Shopifyの方が手元に残るお金が多くなります。

なおBASEには決済手数料が2.9%になる月額16,580円(年払い)のグロースプランがありますが、Shopifyベーシック(月3,650円)より月額がかなり高いです。

月商200万円規模に届くまでは、Shopifyベーシックの方が安い計算になります。

まずは今の月商で「手数料を毎月いくら払っているか」を一度計算してみてください。

売上を伸ばす施策の「天井」が違う

BASEとShopifyで伸ばせる施策の幅の違いを示すイメージ

もう1つの違いは、売上を伸ばす施策をどこまで作り込めるかです。

BASEは出店が簡単で、PayIDへの同時出店など、最初の集客はしやすい設計です。

一方で、デザインの作り込みや販促の打ち手は早い段階で上限に当たりやすい特徴があります。

Shopifyは初期こそ手間がかかりますが、テーマの作り込み、アプリの追加、外部サービス連携、複数販路への展開まで広げられます。

つまり月商が伸びてからの「次の一手」を打ち続けられるのが強みです。

おもしろいもので、手数料の分岐点を超えるあたりは、ちょうど「BASEだと作り込みが物足りない」と感じ始めるタイミングと重なります。

比較サイトのスペック表はどうしても機能の差を見てしまいがちですが、経営判断に本当に必要なのは、細かい機能一覧ではありません。

「手元に残るお金」と「伸ばせる天井」、この2つでどこに差が出るかを先に押さえておくことです。

(※ 料金は2026年6月時点。Shopifyは年払い・国内カード(Shopifyペイメント)決済を前提とした概算です)

3.経営者がShopifyを選ぶ理由

ここまでは、お金の残り方と伸びしろの話でした。

ここからは実店舗を持つ経営者にとってShopifyが具体的にどう効くか、2つにしぼってお伝えします。

店舗の顧客や在庫データと連携できる

店舗の在庫とネットショップがつながるイメージ

実店舗をお持ちなら、Shopifyの強みは店舗とオンラインを一本化できることです。

たとえば在庫ですが、店頭とネットショップで在庫を別々に数えていると、売り違いや在庫切れが起きやすくなります。

ShopifyはPOS在庫管理ツールと連携でき、在庫を一元管理しやすい設計です。

顧客データも同じです。

来店客とオンライン客をひとつの顧客リストとして扱えれば、再来店やリピートの施策が打ちやすくなります。

BASEやSTORESでも販売はできますが、店舗の運用までまとめて伸ばすなら、連携の幅はShopifyが一歩上です。

細かい販促を自由自在に組める

古い在庫にタグを付けてまとめ売りする販促イメージ

もう1つの理由は、思いついた販促を思いついた形でそのまま打てることです。

シンプルなセールやクーポン配布、メルマガなど基本的な施策自体はBASEでもできます。

差が出るのは、そこから先の打ち手の自由度です。

Shopifyはアプリと設定の組み合わせで、販促のルールをかなり細かく作り込めます。

たとえば「特定のグループから2つ買うと、新作が1つ20%OFF」といった条件付きの売り方も、自分で設定して試せます。

私自身、古着屋のECで在庫を1000着ほど抱えています。

BASEのころは、何年も前に仕入れた商品を効率よく動かす打ち手がほとんどありませんでした。

Shopifyに移ってからは、古い在庫だけに専用のタグを付けて、一覧でまとめて目立たせています。

「この棚から何着か買ってくれたら1着サービス」といったまとめ売りも、思いついたその日に組めます。

こうした細かい施策を自由に試せることが、在庫の回転率と粗利に直結しています。

自分の店に合わせて販促を作り込める幅が、Shopifyを選ぶいちばんの理由になっています。

4.まとめ:Shopifyを始めるサイン

ここまで、ShopifyとBASEの違いを「手元に残るお金」「伸ばせる天井」「実店舗との連携」で見てきました。

最後に、判断の目安を整理します。

  • 無料カートは「初期費用」より「売れたあとの手数料」で選ぶ
  • 手元に残るお金の分岐点は、月商およそ12万円
  • 販促や連携の自由度は、売上が伸びてからこそ効いてくる

では、いつ動くべきか。

ひとつの目安が、月商10〜20万円です。

私自身、BASEで約4年運用したあとShopifyにリプレイスしました。

国内カード決済は3.55%+0円など、自分のケースではBASEより軽くなる部分がありました(決済方法により異なります)。

移行後は、粗利だけでなく売上そのものも伸びています。

もちろん、店舗の状況は人それぞれです。

ただ月商10〜20万円のラインに乗っているなら、一度ご自身の数字でシミュレーションしてみる価値は十分あります。

最適なカートを提案!まずは無料相談へ

「うちの月商ならどちらが得か」「Shopifyへどう移せばいいか」で迷ったら、一度ご相談ください。

あなたの数字を一緒に見ながら、最適なカート選びと構築をお手伝いします。

この記事を書いた人

しもせ きょうへい

実体験に基づく、売れるEC戦略と設計

自身もゼロから古着屋ECを立ち上げ、現在も試行錯誤しながら運営中。
リアルな苦労と経験を踏まえたEC構築・運用サポートをご提案します。